報告

「心理相談室 開室記念公開講座」を開催しました。

「心理相談室開室記念公開講座」のご報告

保健学研究科心理支援科学専攻は令和7年4月に「心理相談室」を開室しました。
これを記念して、このたび下記の内容で開室記念公開講座を開催いたしました。
報告書を作成いたしましたので、ぜひご覧ください。

報告書はこちら 

内容
 パーソンセンタード・アプローチ(PCA)は、アメリカの心理学者Carl.R.Rogers(1902〜1987)が提唱した対人援助に関する基本的哲学(中核的考え方)であり、様々な自立的・援助的活動の総称です。そして、それぞれの個人との関わりなどに関し、その成長・発展への可能性を信じることをベースとしています。PCAを学ぶことは、公認心理師が多様な領域で活躍する上でも、欠くことのできない、知識であり、技術であり、態度です。
 また、公認心理師に限らず、広く対人援助の専門職として働くために、クライアントとの関係性の中で、「こころの理解(アセスメント)」、「こころへの援助(カウンセリング)」、「こころの健康の増進(ウエルビーング)」を進めるために有用な知見を蓄積してきました。そこで、今回のシンポジュームでは、日本におけるPCAの理論と実践研究に長年取り組んでこられ、PCA分野のリーダーのお一人である伊藤義美先生(名古屋大学名誉教授)をコーディネーターにお迎えし、PCAとその発展から公認心理師の養成と援助を考えるというテーマのもと、3名のシンポジストのそれぞれの立場から公認心理師の養成と援助(PCAの特徴や意義)を考え、討論していただき、青森県地域の対人援助職全体へPCAからメッセージをお伝えしたいと思います。

テーマ
公認心理師の養成と援助を考える:パーソンセンタード・アプローチ(PCA) とその発展から

開催日時
2025年5月17日(土)

演題とシンポジスト

講演1 PCAの個人療法から 岡村 達也 氏(文教大学名誉教授
講演2 PCAのグループ・アプローチから 野島 一彦 氏(九州大学名誉教授)
講演3 フォーカシング指向アプローチから 伊藤 義美 氏(名古屋大学名誉教授)


座長コーディネーター
伊藤 義美 氏(名古屋大学名誉教授)

司会
岡田 敦史(弘前大学大学院保健学研究科 心理相談室長)